Numbers Don’t Lie 世界のリアルは「数字」でつかめ 著者:バーツラフ・シュミル
この本の特徴は、人、国、食、環境、エネルギー、移動、機械についてを数字から読み解くことで、世界の現状と全体像を把握することができるということ。
さらに、物事を深く・広く考える力をつけることができるようになる。
世界の知識人も絶賛するほどの1冊ということで興味をもち、今回手に取りました。
<絶賛した世界の知識人>
・ビルゲイツ
・スティーブンビンカー(認知心理学者)
・リンダユー(オックスフォード大教授)
・読書猿(独学大全の著者)
「人」〜世界の人々〜
暮らしはどのように変化してこの先どこに向かうのか
◆少子化の進行
Q:子供が少なくなったらどうなるのか
A:社会人、経済、国家戦略の影響力が低下してしまう
→最終的には、国としてまとまらなくなってしまう。
◆少子化の定義とは
そもそも少子化の定義と何か。
世の中に、人口置換水準という指標があるという。この水準の指標を割り込むと少子化ということになる。
※この水準の存在を僕は知らなかったため、1つ知識として学ぶことができた
人口置換水準:人口を一定に維持できる出生率の水準
先進国の水準は約2.1ととされている。
僕らの住む日本は1.4となっており、水準指標を割り込んでしまっているため、少子化の国となっている。
そして、水準が下がって戻った国はないと言われており、2050年には世界各国で少子化が進んでしまうと言われている。
◆少子化の流れを産んだ要因
この本を読み、少子化は突然起きるものではなく、世の流れとして日本は少子化になってしまっているのだなと感じた。
・生活水準の向上
・農作業の機械化
・作業の機械化
・工業化と都市化
・普通教育の普及
・健康管理の改善
・新生児の死亡率の低下
・公的年金精度の整備
これらの項目がどうして影響しているのか、気になる方は是非本を手にとって読んでみてください。
◆人口減少を食い止めるための方法
現時点で、食い止めるたの方法が1つあると紹介されている。
それが、移民を受け入れるということ。
日本だけではなく、世界各国でこれをすることで少子化を食い止めることはできる。
ただ、文化の違いや宗教的な問題もあり、簡単ではなく、なかなか上手くいかないことも著者は理解している。
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